■野球肘とは

野球肘は野球の投球動作を積み重ねることにより起こる肘の痛みです。特にピッチャーに多く見られます。投球の際、肘に痛みが発生して投球が困難になることや、日常生活でも肘の痛みや肘が伸びないの運動障害となります。投球フォームの問題や過度の投球で発生します。


■最初に

肘が痛くなった場合、まずは整形外科を受診してください。

骨の剥離や関節ネズミといわれる骨の小片が動く様な症例の場合もあります。レントゲン・CT・MRIにて骨に異常があった場合は整形外科で治療していただくことをおすすめいたします。このケースでは当道場での施術で改善することはできません。骨に異常がなく筋が原因ではないかと言われた場合のみ腱引き療法での対応が可能です。


■野球肘の見分け方

ピッチングフォームではボールを離す瞬間が一番腕の筋肉に捻じれや負担がかかります。投球フォームの問題や過度の投球で筋肉が固まり、捻じれた状態が戻らなくなります。捻じれの見分け方は肘と手首の位置で判断することができます。野球肘の場合は腕をポンと床に投げ出した
ときに必ず手首が内側に捻じれています。


■なぜ痛くなるか



筋肉には伸び縮みを感知する筋紡錘というセンサーがあり、筋肉が過剰に伸ばされたときに脊髄に信号を送ります。脊髄はそれを受けて伸ばされた筋肉が断裂するのを防ぐために、筋肉を収縮する信号を送り、その信号を受けた筋肉は収縮します。この現象を伸長反射(かっけの検査でひざの下をたたくと足が上がる現象です)といいます。腕が捻じれる様な投球フォームで投げて筋肉が引っ張られると伸長反射が働き、収縮した筋肉が戻らなくなり、固まってしまいます。固まる箇所は筋肉の端である腱が固まります。骨際であるため、骨が痛いと間違われます。レントゲンでは異常はないが、痛みがあって原因がわからないのは腱が固まっているためです。固まった筋肉は伸び縮みをすることができなくなり、痛みが発生します。筋肉が固まると筋肉内の血管を圧迫します。このため筋肉の細胞に血液の酸素・栄養分を運ぶことができなくなります。細胞は酸素・栄養分を補給してほしいと合図をだします。それが痛みの成分です。なぜ痛く感じるか。人間には全身に神経が張り巡らされており、神経の先端部にある受容器というセンサーで熱さ・冷たさ・かゆみ・圧力・痛み等を受けて神経を通じて脳で感じ取ります。このうちの痛みのセンサーが痛みの成分を受けて、脳で痛いと感じているのです。痛み止めは痛みの神経を麻痺させるため、効いているときは痛みを感じなくなりますが、切れると痛みがでてきます。これは筋肉が固まっているという根本的なことに対処してないためです。一般的に野球肘は筋肉の炎症と言われてますが、生理学的には伸長反射による筋肉の硬直であり炎症ではありません。筋肉が固まった状態で投げ続けると筋肉のつけ根の骨を引っ張り、最終的に骨が剥離してしまいます。剥離してしまうと骨がくっつくまで時間がかかりますので、野球肘は痛くなったら早めの対処が必要です。


■一般的な療法

整形外科や整骨院での一般的な療法は一定期間、投球数を制限する保存療法が主体となっています。

症状が取れるまで約3週間、安静・投球を中止し、経過を見ながら復帰させます。この療法は患部に対し特に何もアプローチせず自然回復を待つだけとなります。また、肘に対してマッサージ・冷やす・温める・電気等をあてる療法もあります。これらの療法は野球肘が筋肉の炎症であることを前提とした療法です。


■筋整流法の施術

野球肘は炎症ではなく、筋紡錘の伸長反射により筋肉が固まってしまったものです。固める命令を解除しなければ筋肉は緩みません。ではどうするか、緩める命令を強制的にだせばよいわけです。腱紡錘(ゴルジ腱器官ともいいます)のIb抑制という自原反射を使えば解除することができます。腱紡錘は腱の部分に存在し張力を感知する圧力センサーです。腱が過剰に伸ばされたときに感知して脊髄に信号を送ります。脊髄はそれを受けて腱が断裂するのを防ぐために、筋肉を弛緩する信号を送り、その信号を受けた筋肉は弛緩します。筋肉がゆるめば、血管を圧迫するものがなくなり細胞に酸素・栄養分が十分にいきわたります。細胞は酸素・栄養分が満たされるので痛みの成分を出す必要がなくなるため、痛みがなくなります。さらに制限のあった可動域も改善されます。

筋整流法では腱を引く方法(腱に刺激を与える)と奥義技である剛引き(筋肉を緊張させた状態から腱を伸ばす)により腱紡錘のIb抑制を働かせて、筋肉を緩める命令をださせて硬直を解除します。剛引きでも痛みが残る場合は、奥義技の指入れ(奥深くの筋肉を一瞬で弛緩させる)で痛みを取ります。高校生以下であれば1回の施術で野球肘の痛みは取れますが、長年固まっている年配の方の硬直の解除には時間・回数がかかる場合があります。(高校生以下でも難易度が高い場合は時間・回数がかかることがあります。)


■野球肘の種類

野球肘は大きく内側・外側・裏側の三ケ所に分類されます。

内側は小指・薬指・中指・人差指の筋肉が上腕骨の内側上顆に(ないそくじょうか)にくっついており、このつけ根の部分が固くなります。ここは比較的改善しやすい箇所です。外側は親指側の筋肉が外側上顆(がいそくじょうか)にくっついており、このつけ根が固くなります。この箇所はテニス肘とも呼ばれており、大人でこの箇所が痛くなると改善に時間がかかる場合があります。裏側は上腕三頭筋のつけ根が固くなっているか肩甲骨側の筋肉(棘下筋、小円筋、大円筋)が原因となります。この箇所は難易度の高い施術です。


■野球肩

野球肩も腕の捻じれが原因です。

腕が捻じれる投球をすることにより、①上腕二頭筋(力こぶの筋肉)の停止部(橈骨側)の腱と腕橈骨筋の交差部が固まります。この状態で投球すると②二頭筋起始の長頭腱・短頭腱が強く引っ張られます。伸び縮みを感知する筋紡錘の伸長反射が働き、長頭腱・短頭腱が固まります。多くの筋肉が肩についてます。二頭筋の腱が固まって動きにくくなると、他の筋肉がそれをカバーするため、本来以上の力が必要となり、他の肩の筋肉も固まります。これにより肩の可動域が狭くなり痛みが発生して野球肩となります。野球肩の施術法は、腕の捻じれを取り、二頭筋停止と腕橈骨筋交差部を緩め、二頭筋長頭腱・短頭腱骨側のロックを解除、他の筋肉のロックを解除と手順通りに行わないと改善することができません。四十肩・五十肩も原因は腕の捻じれで野球肩と同じ施術法となります。


■他の箇所

腕が捻じれるということは当然のことながら、他の箇所も捻じれていることになります。肘が痛いからといって肘だけを診るのではなく、体全体を見る必要があります。野球肘になった場合、反対側の腰・膝に捻じれが発生しており、足首が固くなっています。筋肉はすべてつながっており連動して動いてます。


■野球肘の原因

野球肘の原因は投球フォームにあります。

野球肘になりやすい投球フォーム
動画左側。腕の力を使って投げている(いわゆる手投げ)。耳の横を腕が通過するときに肘が立っており、腕の筋肉が緊張した状態になっている。そのまま腕を振り下ろすとさらに筋肉が引っ張られ筋紡錘が働きやすくなる。このため野球肘になりやすい。

野球肘になりにくい投球フォーム
動画右側。腕の力を抜き、体幹を使った投げ方である。耳の横を腕が通過するときに肘が先行してムチの様にしなっている。腕の筋肉が緩んだ状態で投げているため、筋紡錘が働きにくく、野球肘になりにくい。

野球肘、野球肩の施術技術向上を目指して

腱引き・賀来道場】は野球専門施術勉強会の参加や、実際に高校野球のサポート施術などを行い、野球選手に本当に効果的な技術とは何かを考え施術を行なっています。

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高校生以下の初回料金を3,000円にて行なっております。一般の方が必要な初回検査料も無料です。腱引きはスポーツとの相性が非常に良いです。試していただく価値は充分にあると思います。

※2階目以降は施術料5,000円です

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